熊谷直子 / 赤い河

2011年東北での震災をきっかけに気仙沼に足を運ぶようになった。同年、11月 離れて一人で暮らす母がクモ膜下で倒れ認知症になり施設で暮らし始める。毎日泣き崩れていた私に「自分の人生を生きなさい」と優しく声をかけてくれたのは気仙沼のお母さんだった。
その言葉はまるで実母が私に語りかけているかのようにすっと私の身体に染み渡り、そしてこんな感情が私の中に生まれてきた。
『生まれてきて 死んでゆく それは誰しもに与えられた平等なこと過去は変えられないし ましてや未来のことなんてわからない だとしたら 目の前にあるこの人生をとことん生きてやろう』
過去6年間のそんな思いを聞かずとも 安東さんはすっと掬い取り出来たのがこの写真集『赤い河』です。ぜひゆっくりとした時間の中で見て欲しいです。できれば朝の光の中で。(熊谷直子)
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人は生まれて死に、出会っては別れ、そしてまた新たに生まれては出会っていくという命の円環のようなものを、多くの流れが出会って絡み合いながら海に出て、そしていずれまた雨となって戻ってくる「河」に見立て、そこに血や肉、そして情熱や愛の色でもある赤という色を託し、「赤い河」と名付けています。(TISSUE Inc.)
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熊谷直子 Naoko Kumagai
兵庫県尼崎市出身、東京都在住。
20歳で渡仏し、写真と芸術を学ぶ。帰国後、藤田一浩氏に師事し、2003年よりフリーランスへ。
雑誌や広告、CDジャケット、舞台などで幅広く活躍するかたわら、個展などで作品も発表。
被写体をストレートに捉える写真が心をつかむ。 
主な作品集に『anemone』『月刊二階堂ふみ』など。
http://kumagainaoko.blogspot.jp/

¥ 3,240

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