(サイン本)坂口恭平 / 現実宿り

砂漠の砂は語りはじめる。失われた大地の声を、人間の歌を、そして「生」の愉悦と希望を――21世紀の鬼才芸術家がおくる、熊本地震を挟んで執筆された書きおろし長編小説。



「坂口恭平の『現実宿り』、ネットで字面をひと目見てベケット!と思ったけど本をもらってパラパラやって「やっぱりベケット!」と思った。ベケットみたいに書きたいと思ってもなかなか出来ることじゃないんですよー」(いとうせいこう 2016.10.21 twitterより)




著者・坂口恭平は東日本大震災後、熊本に移住。著書『独立国家のつくりかた』(講談社現代新書)は10万部を突破するベストセラーとなった。熊本で石牟礼道子や渡辺京二、また2016年春に立ち上がった文芸誌「アルテリ」で話題の橙書店との交流を経る中で、本格的に小説執筆をはじめ、2014年『徘徊タクシー』(新潮社)で三島由紀夫賞候補、2016年『家族の哲学』(毎日新聞出版)で熊日文学賞を受賞。
そして新たな作家生活を送る中で起きた、2016年4月の熊本地震……。
著者が初めて「自分ではないものに、書かされてしまった」と語る、新境地の書き下ろし長編小説。



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雨宿りって不思議な言葉だなと思っていて、英語だとShelter from the rainなのでしょうが、日本語の雨宿りはただの避難所というわけではなく、それまで自分の体を撃っていた雨が軒先の下に入った途端、暖かい水の壁みたいに感じられたりして、雨に対する感覚が変幻する。
雨宿りという言葉は雨がただの避けるものではないということを示していて、気になっていた。雨音聞きながら寝ると気持ちいいし、雨の日に部屋にいると安心する。軒先を宿だと思う感覚も面白いし、軒先から見る雨は自分を守る生きた壁みたいに見えて何かが宿っているようにも見える。
……という「雨宿り」という言葉に対しての興味から、僕の仕事もただ現実からの避難所を作りたいわけじゃなく、一つそういった軒先のような空間があれば、現実に対する目も変化するのではないか、なんてことを考えながら、雨宿りから着想して「現実宿り」という造語をつくりました。
坂口恭平
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坂口恭平 Kyohei Sakaguchi
1978年 熊本県生まれ。建築家/作家。
著書に『TOKYO 0円ハウス 0円生活』『独立国家のつくりかた』『徘徊タクシー』『幻年時代』など。16年『家族の哲学』で熊日文学賞を受賞。

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