こっぱとあまつぶ / 杉戸洋

杉戸洋は、具象と抽象、物語と絵画の間の繊細なやりとりを通して、独自の絵画スタイルを構築してきた。淡いパステル色で描かれる、家や車、木、星空などの子どもが好んで描きそうな柔らかなものに、水平線や三角形、矩形などの幾何学が重なり、多層的な構図が現れる。そこでは、雨粒のような小さな粒子が、色となり形となって空間に拡散するのを、身体全体で感じるよう。
本書は、2016年7月15日〜9月25日に豊田市美術館で開催された同名展の展覧会カタログ。ページをめくりながら展覧会の空間を辿るように、また杉戸が思い描く頭の中のヴィジョンそのままに構成している。本書を観る人は、たとえ展示空間に行かずとも、詩情と建築的な幾何学が融合した絵画を感じ、想像力を微細なものから宇宙的な広がりへと、自由に往還できる。本展には、スパイダース[建築家・青木淳(1956年生まれ)、大石雅之(1979年生まれ)]とのコラボレーション作品も登場。インスタレーションビューの他、杉戸自身や撮影した写真などを織り交ぜ、建築と絵画が呼応する空間に流れる波動がそのまま凝縮されたような一冊に仕上がっている。


杉戸洋 Hiroshi Sugito
1970年、愛知県生まれ。1992年、愛知県立芸術大学美術学部日本画科卒業。個展には2006年の「April Song 」(ヴァンジ彫刻庭園美術館、静岡)、同年の「Focus」(フォートワース近代美術館、テキサス)などがあり、グループ展にも2008年の第7回光州ビエンナーレ、2010年の「絵画の庭-ゼロ年代日本の地平から」(国立国際美術館、大阪)など多数参加。2006年の「A to Z 」(吉井酒造煉瓦倉庫、弘前)では奈良美智と、2013年の愛知トリエンナーレでは建築家の青木淳とコラボレーションを行った。2015年には宮城県立美術館で個展「天上の下地」を、ベルナール・ビュフェ美術館では個展「frame and refrain 」を開催。

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