あなたは自主規制の名のもとに検閲を内面化しますか / ARTISTS’ GUILD + NPO法人 芸術公社編

本書は、2016年3月5日〜5月29日に東京都現代美術館にて開催された「MOT アニュアル2016キセイノセイキ」展と時期を合わせて、ARTISTS’ GUILD とNPO法人 芸術公社が協働して制作した書籍。本書では、近年、様々な業界で議論となっている「自主規制」の問題を取り上げている。
本書の制作にあたっては、ARTISTS’ GUILD のメンバーでアーティストの田中功起と、NPO法人 芸術公社のメンバーで編集者の影山裕樹が協働して編集を行い、英文はARTISTS’ GUILD のメンバーでアーティストの奥村雄樹と、Art Translators Collective が担当。主に、ARTISTS’ GUILD のメンバーである田中功起、藤井光、小泉明郎、津田道子、増本泰斗らによる、柳澤田実(哲学、キリスト教研究)、大谷芳久(現代美術画廊「かんらん舎」オーナー)、圡方宏史(東海テレビ『ヤクザと憲法』監督)、高山明(演出家、Port B)、岡啓輔(建築家、蟻鱒鳶ル)へのインタビューと、その5つの対話に結びつく「自主規制をめぐるキーワード」などによって構成されている。「キセイノセイキ」展とは異なるもう一つのプロジェクトとして、一冊に纏め上げている。


【主な構成】
*自覚的に弱さの中で揺れ続ける 倫理について:田中功起→柳澤田実(哲学、キリスト教研究)
* 1 ミリもずらさずに抵抗する(自己)検閲について:藤井光→大谷芳久(「かんらん舎」オーナー)
*あくまでも考える材料を提供する 問いかけることについて:小泉明郎→圡方宏史(『ヤクザと憲法』監督)
*乱数を発生させる 演出について:津田道子→高山明(演出家、Port B)
*不特定多数の人の目にさらされる 作ることについて:増本泰斗→岡啓輔(建築家、蟻鱒鳶ル)


私たちは今の社会の中で、自由に発話している、と思っている。しかし私たちの自由は、いったいどの程度、自由なのだろうか。あなたは本当に自由に発話しているだろうか。あなたのその自由は社会の抑圧との交渉の中にあるとは言えないだろうか。あなたは、自主規制の名のもとに、自らを検閲していないだろうか。あるいは、あなたが自由に発話できたとして、その自由はほかの誰かを傷つけてはいないだろうか。ーー本文より

ARTISTS’ GUILD
アーティスト自らが立ち上げた芸術支援の新しい可能性を模索する社会実験の一形態。2009 年に制作や展示における個々の経済負担の軽減を図るために映像機器の共有システムを立ち上げ、2013 年には合同会社AG プロダクションズを設立。展覧会や関連イベントの映像記録を請け負い、会社組織としても<芸術>に関わっていくことを実践している。

¥ 1,944

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