花火 / 刑部信人

それぞれが全く違う表情を見せる花火。
あるものは生き物のようであり、あるものは流線型の模様のようでもあるー。本作の撮影にあたり宇宙を連想したという本人の言葉のように、動と静、具象と抽象、過去と未来、相反するものを内包した花火の写真は見るものを魅了する。
刑部は本作により、私たちの見慣れた花火の新しい姿を写し出した。
一瞬の儚さに秘められた、幻想的な美しさを捉えた見応えのある作品集。

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花火の写真を撮ることには、抵抗があった。
誰が撮っても、それなりに綺麗に撮れ、オリジナリティーを探すことができなかった。
周りの風景を入れて撮影したものでしか個性をだせないものが多く、
花火単体での美しさと向き合って表現するのは難しいと思っていた。
2012年、本格的にデジタルカメラでの作品制作を始めた。
今までのフィルム写真とは違い、PCモニター上では細部まではっきりと見えた。
アナログ写真とは圧倒的に違う解像度という概念が、そこにはあった。
写真=解像度。高解像度でみたことがないものを撮影しようと思った。
CCDが光を電気に変換し、画像信号をメディアに記録し、再生する。
すべて電子的過程で行うデジタル写真は、カメラという箱のなかに小さな宇宙をつくっているように感じた。
その年の夏。多摩川の花火大会にいった。
そこで、この「花火」のシリーズの核となる写真を撮影した。
一瞬の爆発から生み出させれる無数の美しさは、
まるで宇宙を見ているかのようだった。
一枚一枚表情が違い、唯一無二の存在であり、
無限に広がる空間と時間を「花火」のなかにみた。
「花火」の作品は、宇宙への憧れを表現している。
画面でしか見たことない宇宙を、花火と写真と使って具現化している。
もしいつか宇宙にいくことがあれば、どんな光がそこにはあるのだろう。
ひときわ輝きを放つ光景を、永遠に撮影できる気がする。

刑部信人
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刑部信人 Nobuto Osakabe
1984年静岡県生まれ、東京都在住。
2007年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。

http://nobuto-osakabe.com

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