菅 木志雄 / 置かれた潜在性

ものは、つねに<現在>である。ものの現在性は、意識しなければ見えないものである。
だから、ものを見ようとするとき、ものの現在性を直視しなければならない。ものの隠れたリアリティーを見ることは、世界の成り立ちを知ることでもある。——菅木志雄
もの派とよばれる1970年前後の美術の動向を代表する作家の一人である菅 木志雄(すが きしお)。石や木、金属板などを素材として空間の中に形成される菅のインスタレーションは、物質と物質を一つの空間に共に存在させることによって立ち上ってくる「風景」の生成といえる。物質が集合して存在すること、そこから生まれる相互の連関性を感性豊かに制御することで空間や物質が変容を始める。創作行為という介入の結果により空間を活性化すること、それが菅の作品の本質にはあると言える。 本作品集は、菅のコンセプトが先鋭的にあらわれた1970年代の作品を中心に紹介する図版ページと、1967年から2015年の48年分の「活動歴」を網羅したモノクロページで構成。東京都現代美術館のキュレーターによる菅論や制作ノートの解説、スコットランド国立近代美術館館長による論評により、探究の深い一冊となった。今日、重要性を増すその思考と創造の独創的なありかたが、より明らかになることだろう。

菅木志雄 Kishio Suga
1944年、岩手県盛岡市生まれ。静岡県在住。
1968年多摩美術大学絵画科卒業。1968年の初個展以降、個展、グループ展に数多く出品。鑑賞者を前におこなう作家によるパフォーマンス「アクティヴェイション」など、その表現は展示のみにとどまらない。また作品制作に平行し、映画製作や執筆など活動は多岐にわたる。石や木、金属板など「もの」を主題に空間の中に形成されるインスタレーションは、ものともの、空間と素材との緻密で自由な構築によって成り立ち、創作行為の介入による更なる空間の活性化によって作品として実在させる。

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